コロナ起源は…WHOが中国に調査団派遣へ
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの起源を調査するため、年明けに国際調査団を中国に派遣します。そのメンバーの1人がNNNの取材に応じ、武漢にあるウイルス研究所を訪れることなどを明かしました。
ファビオ・リンダーツ博士「(武漢のウイルス研究所を)訪れることは間違いないです」「起源が明らかになるまで数年かかる可能性もあります」
NNNの取材に応じたリンダーツ博士は、獣医学と微生物学の専門家で、調査団の一員として来月初旬から2か月程度中国に滞在し、ウイルスの起源を調査するということです。
現地では、情報交換のために武漢のウイルス研究所を訪れるほか、感染した患者の血清や治療記録などが残っていないかも調べると明かしました。
ウイルスの起源をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が一時、武漢のウイルス研究所から流出したと主張する一方、中国側は全面否定するなど、米中の対立が続いています。
こうした中、リンダーツ博士は「パンデミックが再び起こるリスクを軽減することが重要で、目的は犯人捜しではない」と強調しました。