変異ウイルス「封じ込めは可能」~WHO
イギリスの首都ロンドンで、感染が急速に広がっている新型コロナウイルスの変異種について、WHO(=世界保健機関)は「ウイルスが感染力を増しても封じ込めは可能」との考えを示しました。
WHOの危機対応の責任者は21日の会見で、変異した新型ウイルスにより、重症化しやすくなったり、ワクチンが効かなくなったりする証拠はないと述べた上で、「ウイルスが感染力を増しても、拡大を止められる」と従来の対策を取り続けることが重要だと指摘しました。
変異ウイルスの感染が急速に広がるイギリスでは、保健相が20日、「感染拡大を制御できていない」と危機感を示しました。
一方、21日にEUで初めて承認されたファイザーなどのワクチンについて、緊急使用許可を年内にも承認するとの見通しを発表しました。
こうした中、世界中でイギリスとの往来を一時停止する動きが広がっています。
イギリスの公共放送BBCによりますと、21日現在、ヨーロッパ、中東、アジアを中心に40以上の国が、イギリスからの旅客機の運航を停止することなどを決めました。