シノファーム“ワクチン”79%有効性確認
中国の製薬大手シノファームは、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて臨床試験の結果79%の有効性が確認されたと発表しました。
シノファームは30日、傘下の「中国生物」が開発中のワクチンについて最終段階の臨床試験の暫定的な結果として79.34%の有効性が確認されたと発表しました。発表によりますと、ワクチンの安全性は良好で、接種した人は全員抗体ができたとしています。
シノファームは、ワクチンがWHO=世界保健機関と中国当局の両方の基準を満たしているとして、中国当局に対して、条件付きの使用許可を申請したと明らかにしました。
一方、30日の発表では、副反応の発生状況など臨床試験の詳しいデータは明らかにされていません。
中国では当局の承認を前に、中国企業が開発したワクチンの大規模な緊急投与がすでに行われていて、中国メディアによりますと、来年2月に始まる春節の大型連休までに5000万人への投与を目指しているということです。