シリア反政府勢力、西部の要衝ホムスに迫る 東部でもクルド人主体の民兵組織が要衝を制圧、アサド政権が劣勢に
内戦が続く中東のシリアで、アサド政権が劣勢に追い込まれています。6日、西部の要衝ホムスに反政府勢力が迫り、東部でもクルド人主体の民兵組織が要衝を制圧したと報じられました。
ロイター通信によりますと、シリア西部の要衝ホムスに迫る反体制派は6日、「郊外の最後の村を解放した」と主張し、市内に残る政権軍に降伏を迫ったということです。
ホムスは、アサド政権を支えるロシア軍の基地がある地中海沿岸と首都ダマスカスを結ぶ交通の要衝で、反体制派が制圧すれば、第2の都市アレッポに続く大きな戦果となります。
イギリスに拠点を置くシリア人権監視団によりますと、すでにホムスからは数千人が避難を始めているということです。
ロイター通信は情報筋の話として、アメリカが支援するクルド人主体の民兵組織が東部の要衝デリゾールを制圧したと伝えていて、先月から始まった反体制派らの攻勢で、アサド政権は重要都市を次々と失い、劣勢に立たされています。
最終更新日:2024年12月7日 14:44