内戦続くシリア 反政府勢力が要衝ハマに進入と発表
内戦が続く中東のシリア情勢をめぐり、反政府勢力は5日、中部の要衝ハマに進入したと発表しました。
アサド政権の政府軍と反政府勢力との戦闘が続いているシリアでは、反政府勢力が北部にある第二の都市アレッポの大部分を制圧し、中部の要衝ハマをめぐる攻防が激化していました。
こうした中、反政府勢力は5日、中部の要衝ハマへ進入したと発表しました。政府軍は、「反政府勢力は大きな損害を受けたが、ハマ市内に進入した」とした上で「市民を戦闘に巻き込まないよう、軍を市外に再配置した」と述べ、ハマ市内から撤退したことを明らかにしました。
ハマが陥落した場合、反政府勢力は、シリアを南北に結ぶ交通の要衝である中部のホムスへの進攻が可能となるため、さらに政府側の他の拠点を攻撃していく可能性が強まります。
イギリスに拠点を置くシリア人権監視団は、政府側による激しい空爆も続いているとしていて、これまでに民間人111人を含む727人が死亡したと発表するなど、犠牲者が増え続けています。
最終更新日:2024年12月6日 0:59