IAEA事務局長、ウクライナのザポリージャ原発を訪問
IAEA(=国際原子力機関)のグロッシ事務局長は29日、ウクライナ南部のザポリージャ原発を訪問しました。原発事故のリスクを回避するため、現地の状況などを確認するとしています。
ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」によりますと、グロッシ事務局長は29日、ロシア軍が占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原発を訪問しました。
グロッシ氏がザポリージャ原発を訪れるのは2度目で、現地の状況などを確認するとしています。
ザポリージャ原発では、これまでに砲撃などで外部電源の供給が断たれる事態が複数回起きていて、安全への懸念が広がっています。
グロッシ氏は、施設を守るために、ウクライナとロシア間で安全協定を結ぶよう働きかけていて、27日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談した際も、原発の状況を「非常に危険で不安定」と説明していました。