IAEA事務局長がプーチン大統領と会談 “国有化”ザポリージャ原発…周辺に「安全保護区域」を
ロシアが一方的に「国有化した」と主張するウクライナのザポリージャ原子力発電所をめぐり、IAEA(=国際原子力機関)のグロッシ事務局長がプーチン大統領と会談し、原発周辺に「安全保護区域」を設定するよう求めました。
プーチン大統領は、「核問題の過度の政治化は避けなければならない」とクギを刺す一方、「対話にはオープンだ」と述べました。これに対し、グロッシ事務局長は、原発周辺に「安全保護区域」を設けることが急務だと訴えました。
IAEA・グロッシ事務局長「私は原発事故を回避しようとする努力を続けています」
プーチン大統領の回答は明らかになっていません。グロッシ事務局長は今週、ウクライナのゼレンスキー大統領とも会談する予定です。
こうした中、ウクライナの国営原子力企業は、ザポリージャ原発の副所長がロシア側に拘束されたと発表しました。拷問を加えて、人事情報を入手しようとしていると批判していますが、ロシアメディアは「職員を他の原発に避難させようとした」ため摘発したと伝えています。
ザポリージャ原発では先月末、所長が拘束され数日後に解放されています。