中国の新疆ウイグル自治区で２６日、刃物を持った武装集団が警察署などを襲い、警官を含む２７人が死亡した。

　中国国営の新華社通信によると、２６日朝、新疆ウイグル自治区のトルファン地区で暴動が起き、武装集団が警察署や地元政府庁舎を襲撃した。この事件で、警官ら９人、民間人８人が死亡した他、武装集団側も１０人が警官に射殺され、３人の身柄が拘束された。

　新華社通信は英語版のみで記事を配信したものの、事件の背景については一切伝えていない。インターネットの投稿サイトには襲撃された警察署とみられる写真などが掲載されたが、次々に削除され、中国当局が事件の拡大を警戒していることがうかがえる。

　新疆ウイグル自治区では、少数民族のウイグル族と漢族の衝突が度々起きており、今年４月にも警官と暴徒の衝突によって２１人が死亡する事件が起きたばかり。