“熱中症”続出 約600人が… 韓国で開催中のボーイスカウト・ガールスカウト世界大会で
厳しい日差しが直接照りつけテントが並ぶ会場には、猛暑でぐったりとした人たちの姿がありました。世界各地からボーイスカウトやガールスカウト約4万3000人が韓国南西部の街に集まり、4年に1度の世界大会が行われていますが、その会場で熱中症が広がっています。
2日に行われた開幕式ではボーイスカウト出身の尹錫悦大統領も出席し、ここぞとばかりに韓国文化をアピールしました。
韓国 尹錫悦大統領
「韓国の文化を経験できるK-POPコンサートも、皆さんをお待ちしています」
しかし、韓国メディアによると、この開幕式で108人が熱中症の症状を訴える事態になりました。周辺の夜の気温は、28.3℃まで上がっていたということです。
医務室には、多くの人が続々と搬送されていました。
韓国メディアによると、最初の2日間だけで約600人が熱中症の症状を訴えたほか、虫刺されなどで400人ほどが治療を受けたということです。
◇
アメリカやイギリスの大使館は環境の改善を求める異例のコメントを発表。韓国メディアも今回の“熱中症騒動”を「国の恥さらし」などと批判しています。
尹大統領は4日、大会支援のため69億ウォン(約7億5000万円)を支出する案を承認しました。医療物資の追加支援や参加者に提供する食事の改善、冷水を供給できるトラックの配備などに使われるということです。