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モデルガン改造か 14歳の少年「拳銃はネットで購入」射撃場で試し撃ちも タイ・バンコク銃撃事件

2023年10月4日 19:22

タイ・バンコクのショッピングモールで2人が死亡した銃撃事件で、逮捕された14歳の少年の自宅から、改造銃や銃弾などが押収されたことがわかりました。また、事件前に少年が、射撃場で試し撃ちをしていたことが明らかになっています。

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3日、タイ・バンコクのショッピングモールに銃声が響きました。現場を捉えた映像では、買い物客らが避難する際も銃声が聞こえ、大勢の人が一目散に外へ逃げ出す姿も確認できます。

日本時間3日午後6時ごろ、バンコク中心部にある高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン」で銃撃事件が起きました。地元警察によると、14歳の少年が拳銃を発砲。中国人観光客と店の従業員の2人が死亡、5人がケガをしました。

日本人観光客
「ちょっと衝撃的です」

銃声を聞いた人
「危ないと感じたので、『この音は銃声だ!』とわかった」

防犯カメラの映像には、容疑者確保の瞬間が捉えられていました。警察が銃を向ける中、室内で両手を上げる14歳の少年。警察はガラスを割って中に入り、少年を取り押さえました。

少年は確保された際、改造銃を持っていたということです。

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2人が死亡し、14歳の少年が逮捕された銃撃事件。一夜明けた4日、現場のショッピングモールの中にも外にも、多くの警察官の姿があり、厳重な警戒がしかれていました。普段、ランチタイムには多くの人が訪れるレストランも閑散とした状況に…。発砲があったフロアでは、多くの警察が鑑識作業を行っていました。

警察は3日、少年の自宅を捜索。改造銃とモデルガン、銃弾約50発を押収したということです。

少年(14)
「拳銃はインターネットで1万バーツ(約4万円)で購入した」

少年は、実弾を使えるようにモデルガンを改造していたとみられます。これまでの捜査で、事件前に少年が射撃場で試し撃ちをしていたことが明らかになっています。

また、少年は銃に弾を装填(そうてん)する練習を行う映像を撮影していて、事件の約1時間20分前に友人にその映像を送っていたということです。

警察は、少年を計画的殺人や発砲など、5つの容疑で裁判所に送致しました。少年は「人を撃て」という声が聞こえたなどと供述していて、警察は詳しい経緯や動機を調べています。