米・バイデン大統領が初来日 訪問の目的は
韓国を訪れていたアメリカのバイデン大統領は、日本時間22日午後5時すぎ、大統領専用機=エアフォースワンで東京にあるアメリカ軍横田基地に降り立ちました。そしてバイデン大統領はさきほど、都内に到着しました。アメリカ大使館前から中継です。
韓国を訪れていたバイデン大統領は、日本時間の午後5時すぎ、大統領専用機=エアフォースワンで東京にあるアメリカ軍横田基地に降り立ちました。大統領はタラップを手すりにつかまりながら慎重に下りていきました。林外相、エマニュエル駐日大使らの出迎えをうけ、こちらに向かいました。
――バイデン大統領にとって、今回の日本訪問にはどういう目的があるんでしょうか。
念頭にあるのは、何と言っても中国です。ワシントンでのバイデン大統領はいま、とにかくウクライナ、ロシアへの対応に追われています。
その中での今回のアジア訪問、ワシントンの外交筋は、「『最大の競合国は中国』という外交の軸はぶれていないことを示す旅」だと表現していました。
長期的に見れば最大の懸案は中国だという外交の軸を、自らその最前線のアジアに降り立つことで示す、そしてパートナーである日本と韓国との強固な同盟関係を確認する、このことがバイデン大統領の最大の目的です。
――具体的にはどんなことを話し合うんでしょうか。
まず「拡大抑止」これは日本の防衛の話です。日本の周りでは、中国だけでなく、北朝鮮・ロシアとその脅威が確実に高まっています。
もし日本が攻撃されたらアメリカが核戦力も含めて守る約束、いわゆる「核の傘」があることで、相手に攻撃を思いとどまらせる、「拡大抑止」という考え方なんですが、これを23日の日米首脳会談で確認します。
さらにバイデン大統領は同じく23日、中国への対抗を目的とした新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み」の立ち上げを東京で発表します。これには岸田総理も同席します。
最後に、日韓関係の改善です。アメリカ政府関係者は「日韓が仲たがいを続ければ、中国や北朝鮮を利するだけ」と話しています。
日米韓3か国の連携を強化するため、まず日韓関係の改善を促す、これもバイデン大統領の狙いの一つです。