去年の国内フェアトレード市場規模158億円 大幅に拡大
フェアトレードの普及・啓発を行う認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンは、14日までに最新の国内のフェアトレード市場規模を発表し、去年の認証製品の推計市場規模は158億円と、前の年に比べて大幅に拡大したことを明らかにしました。
フェアトレードは、人と環境に配慮して生産されたものを適正な価格で取引し、持続可能な生産と生活向上を支援する仕組みです。
発表によると、去年のフェアトレード認証製品の推計市場規模はおよそ158億円で、前の年に比べて20%拡大したということです。
背景には、コロナ禍で家庭にいる時間が増え、家庭用フェアトレードコーヒーやフェアトレードチョコレートなどの消費が増えたことがあるとしています。また、企業が自社のサプライチェーンの透明性の向上や原材料の継続的な確保の手段としても注目し、プライベートブランドでフェアトレード商品の品ぞろえを充実させる動きも加速したということです。
フェアトレード・ラベル・ジャパンは、市場規模が広がることは、開発途上国の児童労働などの課題解決や地球環境の保護が進むことにつながるとして、フェアトレードの促進を図っています。