IOC副会長「中止や延期は一切議論せず」
IOC=国際オリンピック委員会の副会長が、27日の理事会後にNNNの単独インタビューに応じ、理事会では、東京オリンピックの中止や延期について一切議論していないことを明かし、開催に向け前進すると強調しました。
取材に応じたのは、アメリカ・ロサンゼルス在住のIOC、デフランツ副会長です。
デフランツ副会長「バッハ会長が何度も言っているように、代替案はない。我々は東京開催に向けて前進する」
デフランツ副会長は、27日の理事会にはリモートで出席し、中止や延期について一切議論しなかったことを明らかにしました。
一方、無観客での開催については、バッハ会長が「何も言うことができない」と発言するにとどめたのに対し、デフランツ副会長は、「無観客により安全が確保できるのであれば、そうするだろう」とその可能性に踏み込みました。
また、選手など参加者に対するワクチン接種について義務化しないことへの理解を求めました。
デフランツ副会長「中にはワクチンで悪い反応が出てしまう人たちもいる。もしそのような問題があるのであれば、私たちは健康を傷つけるような要請をすることはできない」
その上で、選手への接種を優先させるかどうかは、各国の判断にゆだねるとしています。