ブリンケン長官が初会見 「集団虐殺」認定
アメリカの国務長官に就任したブリンケン氏は27日、中国政府がウイグル族など少数民族に対し、「集団虐殺」を行っているとの見解を改めて示し、トランプ政権からの対中強硬路線を維持する考えを強調しました。
ブリンケン国務長官「ウイグル族に『集団虐殺』が行われたという見解は変わらない」
ウイグル族などをめぐっては、前のトランプ政権が国際法上の犯罪となる「集団虐殺」が起きていると認定していましたが、ブリンケン長官はこれを改めて追認した形です。
一方でブリンケン長官は、「米中関係は間違いなく世界で最も重要だ」と指摘し、「競争しながらも協力できる分野を探る」方針も示しました。
ブリンケン国務長官「競争する面もあるが、互いの利益のため協力できる分野もある」
ブリンケン長官は、協力できる分野として、気候変動の問題をあげています。
また、トランプ政権が離脱したイランとの核合意については、「イランが合意を厳格に守るならアメリカも復帰する」としながらも、イランが高濃縮ウランの生産を再開したことを念頭に、「復帰には時間がかかるだろう」との認識を示しました。
ロシアの野党指導者ナワリヌイ氏の拘束については「彼の声は多くのロシア人の声を代表するものだ」と改めて懸念を示しました。