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政権奪われたNLDが独自に議会 就任宣誓

2021年2月5日 6:31

ミャンマー軍のクーデターで、政権を奪われたNLD(=国民民主連盟)は4日、独自に議会を開き、議員が就任を宣誓しました。

NLDによる議会は、首都・ネピドーにある宿泊施設で開かれ、去年の総選挙で当選した議員ら約70人が出席し、就任を宣誓しました。総選挙のあと初となる連邦議会は今月1日に始まる予定でしたが、この日、軍がクーデターを起こしたため開かれませんでした。参加できなかった議員らは、オンラインで宣誓するということです。軍が新たな統治機関を設置するなどして体制を固める中、NLDが抵抗の姿勢を示した形です。

一方、国連の安全保障理事会は4日、難航していた報道声明をまとめました。

国連安保理・イギリス大使「安保理は、ミャンマー国軍による非常事態宣言と(スー・チー氏らを含む)政府高官の恣意的な拘束に深い懸念を示す」

声明では、拘束された人々の即時解放を求めた上で、「ミャンマーの民主化を支持する必要性を強調する」としました。

一方、イギリスが提案していた声明案にあった「クーデター」や「非難」という言葉は削除されていて、慎重な立場を示していた中国などに配慮したものとみられます。中国代表部は、「友好的な近隣国として、全ての勢力が対話を通して対処することを願う」とコメントしています。