×

コロナ流行当初“警鐘”李医師の死から1年

2021年2月7日 9:29

WHOの調査団が中国・武漢を訪れる中、新型コロナウイルスの流行当初に警鐘を鳴らし当局から処分された医師が亡くなってから、2月7日で1年がたちました。

李文亮医師は、2019年末にウイルスの情報をSNSに投稿し、当局からデマを流したなどとして処分されました。その後、自らも感染し、去年の2月7日に亡くなっています。

李医師が亡くなった病院では、去年は花が多く手向けられていましたが、今年はメンテナンス中として玄関に近づけなくなっています。関係者によりますと、献花が行われた正面玄関は、2日前から近づけなくなったということです。6日夜、病院内には李医師へのメッセージが添えられた花が1束だけひっそりと置かれていました。

一方、病院の写真を撮影し友人へ送るという男性もいました。

写真撮影した男性「李医師は普通の人で、良識があった。できる限りを尽くして周りを助け守ろうとしていた」

多くの市民が追悼の思いを抱く中、中国政府は李医師の功績をたたえる一方で、追悼行事などは行っていません。初期対応をめぐる当局批判につながるのを警戒しているとみられます。