文在寅大統領「東京五輪を対話の機会に」
韓国の文在寅大統領は1日、演説を行い、東京オリンピックを日本や北朝鮮との対話の機会にしたいとの考えを強調しました。
文在寅大統領「今年開かれる東京オリンピックは韓日、南北、日朝、そして米朝の対話の機会になりえる」
文大統領は日本の植民地時代の独立運動を記念する式典でこのように述べ、東京オリンピックを、外交の停滞を打破するきっかけとしたいとの考えを明確に示しました。開催成功のために協力するとしています。
また、いわゆる元徴用工や元慰安婦をめぐる問題を念頭に、過去の問題は解決していきながら「未来志向的な発展に力を入れなければならない」として、歴史問題と協力関係は切り離すべきとする従来の主張を繰り返しました。その上で「被害者中心主義の立場で賢明な解決策を模索する」と強調しました。
日本に対し、知恵を合わせれば「過去の問題もいくらでも賢明に解決できる」と共に問題を解決していくよう呼びかけましたが、具体的な解決策は示しませんでした。