あす全人代 香港民主派を選挙から排除示唆
中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)が5日、開幕するのを前に、一連の重要会議が始まりました。
会議では、最高指導部のメンバーが演説で「香港の愛国者による統治」を支持すると述べ、中国政府に批判的な民主派を選挙から排除する必要性を示唆しました。
4日に開かれたのは国政の助言機関、政協(=政治協商会議)で、全国から集まったおよそ2000人の委員がマスク姿で出席。一方、習近平国家主席らは、マスクをつけずに参加しました。
会議では、最高指導部のメンバーで政協の主席を務める汪洋氏が「愛国者による香港統治という原則を、全面的に実現することを断固支持する」と述べ、中国政府に批判的な香港の民主派を議会などから排除する必要性に言及しました。
今回の全人代に向けては、香港の選挙制度を見直し、民主派が立候補できなくなる仕組みの導入も取りざたされており、こうした議論を後押しする狙いがあるとみられます。
また、去年1年間の活動について「習主席を核心とする共産党中央の強い指導の下で、新型コロナとの闘いに重大な成果を得た」として習主席の指導力をたたえました。