武力行使の犠牲者260人超え ミャンマー
クーデターへの抗議デモが続くミャンマーで、治安部隊の武力行使による犠牲者が260人を超えました。地元メディアは治安部隊の略奪も伝えています。
第2の都市・マンダレーでは22日、治安部隊の銃撃で死亡した14歳と15歳の少年の葬儀などが行われました。15歳の少年の母親は「息子が残酷に殺されたことに胸が張り裂けそうだ」と涙ながらに話しました。
現地の人権団体によりますと、先月1日のクーデター以降、22日までの犠牲者は261人に上っています。
一方、地元メディアによると、最大都市・ヤンゴンで治安部隊が店の商品棚を壊し、中からビールなどを盗んだということです。その後、1人が防犯カメラを壊そうとする行為も防犯カメラに捉えられていました。
また、市民が撮影した同じヤンゴン市内の映像では、治安部隊が配備したブルドーザーが市民の車を次々と押しつぶす様子が映っています。
人権団体は「クーデター以降、社会は不安定になり、法の支配は完全に破壊された」と非難しています。