×

NYダウ反落 欧州コロナ再拡大で懸念

2021年3月24日 7:18

23日の米・ニューヨーク株式市場は、ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、世界的に経済の正常化が遅れるとの懸念が広がり、ダウ平均株価は反落して取引を終えています。

23日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日の終値から308ドル05セント値を下げ、3万2423ドル15セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も149.85ポイント下げて1万3227.70で取引を終えています。

この日は、ヨーロッパで新型ウイルスの感染が再び拡大していることを受け、市場では、巣ごもり消費の恩恵を受けやすい銘柄に買いが広がりました。

一方で、アメリカの国立アレルギー感染症研究所が、アストラゼネカのワクチンの臨床試験について、不完全なデータが含まれている可能性があると発表したことが相場の重荷となりました。また、世界的に経済の正常化が遅れるとの懸念から航空機大手の「ボーイング」や建設機械大手の「キャタピラー」など、景気に敏感とされる銘柄が売られ、ダウ平均は反落して取引を終えています。

市場関係者は、「今後も一時的に調整の動きが出る可能性はあるものの、株価の上昇傾向は続くとみている」と話しています。