アメリカの研究チームは２３日、新型コロナウイルスの軽症患者で症状が長引いている人の多くが、複数の神経症状を抱えているとする研究結果を発表しました。

これはイリノイ州のノースウェスタン記念病院が発表したもので、新型ウイルスの軽症患者のうち感染から６週間以上経ってもなんらかの症状を訴え続けている１００人を調査したところ、８５パーセントの患者が４つ以上の神経症状を抱えていることがわかりました。

最も多く報告された神経症状は、「集中できない、忘れやすい」といったもので８割以上、さらに７割近くが「頭痛」を、半数以上が「味覚・嗅覚の異常」や「しびれ」といった症状を訴えているとしています。患者の中には発症から９か月経った後も、こうした症状が続いている人がいるということです。

研究チームは「アメリカでは何百万人もの人が同じような症状を抱えているとみられ、生活の質や認知機能に影響を与えている」としています。