NY株ワクチン接種加速で過去最高値を更新
29日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスのワクチン接種が加速していることが相場の支えとなり、ダウ平均株価は過去最高値を更新して取引を終えています。
29日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は先週末比98ドル49セント高い3万3171ドル37セントと、過去最高値を更新して取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は79.08ポイントあまり下げて、1万3059.65で取引を終えています。
この日は、取引開始直後から当面の利益を確定するための売りが先行し、ダウ平均は反落して始まりました。ただ、ニューヨーク州が翌日から新型コロナウイルスワクチンの接種対象を50歳から30歳に引き下げると発表するなど、全米各地でワクチンの普及が加速していて、景気回復への期待から主力銘柄に買いが入りました。
また、バイデン政権が3兆ドルを超えるインフラ投資計画を31日にも発表すると伝わったことも相場の支えとなりました。結局、ダウ平均株価は続伸し、過去最高値を更新して取引を終えています。
市場関係者は、「複数の金融機関が巨額の損失を計上しそうだという情報が取り沙汰されていて、これがどこまで市場全体に波及するか注視している」と話しています。