米株257ドル高 新政権期待で最高値更新
大統領就任式が行われた20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価、ナスダック総合指数ともに過去最高値を更新して取引を終えています。
20日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日の終値から257ドル86セント値を上げ、3万1188ドル38セントと過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も260.06ポイント上げて1万3457.25と、こちらも過去最高値で取引を終えています。
前の日に市場予想を上回る好決算を発表した動画配信大手・ネットフリックスが大幅に買われました。これが、来週以降に決算発表を迎える他の主力ハイテク株にも波及し、アップルやマイクロソフトなどが大幅高となって相場を押し上げました。
この日はバイデン氏の大統領就任式が行われましたが、新政権のもとで追加の経済対策や新型コロナウイルス対策が進むとの期待も、引き続き、投資家心理を下支えしています。
また、政権移行が大きな混乱なく行われたことも安心感につながり、バイデン新政権はダウ平均、ナスダック総合指数ともに過去最高値を塗り替えての船出となりました。
市場関係者は、「高値圏が続いているので警戒感も出始めている。短期的には利益を確定する動きが強まる場面もありそうだが、長期的には今後も堅調に推移するとみている」と話しています。