現職ネタニヤフ首相が組閣断念 イスラエル
今年3月に総選挙が行われた中東イスラエルで、現職のネタニヤフ首相が連立協議をまとめられず、組閣を断念しました。
イスラエルの総選挙では、ネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」が第1党となりましたが、首相を支持する勢力を加えても過半数に届かず、連立協議が続いていました。しかし、過半数確保に向けた他党との協議はまとまらず、ネタニヤフ首相は4日、組閣を断念しました。
これを受けて、リブリン大統領が近く、最大野党「イェシュアティド」のラピド党首に組閣を指示するとみられています。ただ、地元メディアが「野党には“反ネタニヤフ”以外に共通点がない」と伝えるなど、連立協議は難航が予想されます。
イスラエルでは連立協議の失敗が相次ぎ、この2年で4度の総選挙が行われました。事態打開の見通しは立っておらず、5度目の総選挙に突入する可能性もあります。