イスラエル総選挙 首相勢力が過半数届かず
中東のイスラエルで行われた総選挙は25日に開票が終わり、現職のネタニヤフ首相を支持する勢力の獲得議席は過半数に届きませんでした。
23日に投票が行われたイスラエルの総選挙はネタニヤフ首相が率いる右派政党「リクード」が30議席を獲得して第一党となりました。しかし、首相を支持する他の政党と合わせても過半数の61議席には届きませんでした。
新型コロナウイルスのワクチン接種を世界最速で進めた実績を強調したネタニヤフ首相ですが、汚職疑惑への批判が響いて思うように支持が伸びず、地元メディアは「敗北した」と伝えています。
一方、反ネタニヤフ派の議席も過半数に達しておらず、ネタニヤフ首相が続投できるかは今後の連立協議がカギとなります。
イスラエルでは政権が安定せず2年間で4度の総選挙が行われる異常事態に陥っています。連立協議が不調に終わって再び総選挙になる可能性もあり、混乱が収束する見通しは立っていません。