気候変動問題担当、ケリー特使が16日から中国訪問へ
アメリカのバイデン政権は11日、気候変動問題を担当するジョン・ケリー大統領特使が、16日から中国を訪問すると発表しました。米中首脳会談の実現に向け、中国と協力する姿勢を打ち出す気候変動分野でも、高官レベルの直接対話を再開させます。
アメリカ国務省によりますと、ケリー特使は16日から19日まで北京を訪問し、中国政府の高官らと会談します。解振華・気候変動問題担当特使らと会談するとみられ、国務省は11月からアラブ首長国連邦=UAEで始まる、気候変動対策を議論する国連の会議=COP28の成功に向けて協議するとしています。
バイデン政権は先月にブリンケン国務長官、今月にはイエレン財務長官が相次いで中国を訪問しています。アメリカとしては、米中両国が協力できる分野と位置づける気候変動対策で高官レベルの直接対話を再開させ、秋の米中首脳会談の実現に向けた関係の安定化につなげたい狙いです。