ヨルダン川西岸などにも衝突拡大 激化懸念
イスラエルとパレスチナの衝突が続く中、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でイスラエルの治安部隊とデモ隊が衝突し、少なくとも11人が死亡しました。
ヨルダン川西岸では14日、イスラエルの治安部隊とパレスチナ人のデモ隊が衝突。ロイター通信によりますと、少なくとも11人が死亡したということです。
イスラエル側はパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」に対し空爆を続けていて、パレスチナ保健当局によりますとこれまでに子供31人を含む126人が死亡したということです。
15日は1948年のイスラエル建国で土地を追われたパレスチナ人が難民となった「ナクバ」の日にあたり、さらなる衝突の激化が懸念されています。
こうした中、国連のグテーレス事務総長は、14日「持続可能な政治的解決策のみが長期的な平和につながる」との声明を出し、すべての当事者に戦闘の即時停止を求めました。
16日には国連の安全保障理事会が3度目の緊急会合を開く予定で、安保理として一致した対応がとれるかが焦点です。