伊ロープウエー事故で驚きの原因 逮捕者も
急斜面を登る大勢の警察官たち。あちらこちらにゴンドラの大きな残骸が散らばっています。イタリア・ピエモンテ州で今月23日、15人が乗った観光用のロープウエーのゴンドラが落下し、14人が死亡した事故。
3日がたった26日も、現場検証が続いていました。地面には太いロープが。ゴンドラは支えていたロープの1本が切れ、ほかのロープを時速100キロで滑り落ちたとみられています。
本来ロープが切れても安全ブレーキが作動し、停止する仕組みになっていたというゴンドラ。
当局の担当者「ロープウエーが運転し続けられるように、安全ブレーキの装置を止めたままにしていたんです」
しかし、運行会社はブレーキが一度かかると、再び動かすのに手間がかかるとの理由で、わざと作動しないようにしていたというのです。
捜査当局は26日、運行会社の幹部3人を過失致死などの疑いで逮捕。うち1人は容疑を認めているということです。