プーチン大統領が米の武器供与を批判 西側諸国のメディア取材を受けるのは“侵攻後初”
ロシアのプーチン大統領は8日に公開されたインタビューで、「武器供与をとめれば数週間で戦争は終わるだろう」などと述べ、武器供与を続けるアメリカを批判しました。
プーチン大統領「かつて彼らは『ロシアの戦略的敗北、戦場での敗北を達成しなければならない』と叫び騒いでいた。私の考えでは、それは定義上不可能であり決して実現しない」
このインタビューはアメリカの保守系ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏が行ったもので、プーチン氏が西側諸国のメディア関係者のインタビューを受けるのはウクライナへの侵攻開始後初めてです。
プーチン氏は武器供与を続けるアメリカを批判した上で、「もし本当に戦いを止めたいのであれば、武器の供与をとめろ。そうすれば数週間で戦争は終わるだろう」などと主張しました。
さらに、ロシアは自国の利益のために戦うが、「ポーランドやラトビアやほかの地域に興味はない」と述べ、ウクライナでの戦争を他の国に拡大する意思はないと述べました。
一方、ロシアメディアはこのインタビューで、プーチン大統領がNATO(=北大西洋条約機構)への加盟を断られた経緯など、自らの主張を語っている部分を大々的に報じています。
ペスコフ大統領報道官は8日、「これが期待されるインタビューであることは明らかだ。アメリカにはまともではない声のほかに、まともな声もある」と評価しています。