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ミャンマー国境の犯罪組織摘発「約620人送還」 全人代前に中国が成果強調か

2025年3月3日 18:50
ミャンマー国境の犯罪組織摘発「約620人送還」 全人代前に中国が成果強調か

中国国営メディアは、ミャンマーの国境地帯にある犯罪組織が摘発され、特殊詐欺に関わったとして容疑者620人あまりが送還されたと発表しました。

中国中央テレビは3日、中国、ミャンマー、タイの関係部門が協力し、ミャンマーの国境地帯にある犯罪拠点から、特殊詐欺に関わったとされる容疑者620人あまりの送還に成功したと発表しました。

5日から中国の国会にあたる全国人民代表大会が開かれるのを前に、摘発の成果を強調する狙いがあるとみられます。

一方、おいがミャンマーで監禁されているという中国人女性は取材に対し、「摘発を逃れた拠点で詐欺行為が続けられている」と訴えています。

おい(23)の監禁を訴える女性「(Q:監禁されている拠点には捜索が入った?)おいは(今回の捜索について)知らなかった。地元の警察には相談したが立件してくれない。どうすればいいかわからない」

また、ミャンマーで拠点の捜索を行った少数民族武装勢力の幹部は、「送還先の国の対応が滞っているため、今後の摘発には時間がかかる」としています。

最終更新日:2025年3月3日 20:11