イギリスのチャールズ国王の弟アンドルー王子をめぐり、友人だった中国人実業家にスパイ疑惑が浮上していて、16日、実業家の実名が公表されました。

アンドルー王子をめぐっては、友人だった中国人の実業家が、スパイ行為をしていたなどとして、国家安全保障上の理由で入国禁止の処分となっていて、裁判所も政府の対応を支持する判決を出していました。

こうした中、地元メディアなどによりますと、イギリス議会で16日、これまで匿名だった実業家の名前が公開され、アンドルー王子が立ち上げた起業家支援の団体のイベントにも参加していたヤン・テンボ氏であることがわかりました。

アンドルー王子側は、疑惑を受け「すべての接触を絶った」としています。一方、ヤン氏は、スパイ疑惑を「全くの事実無根」だと否定していて、中国外務省も「この種の不当な誇大広告に反論する価値はない」としています。