日テレNEWS
国際
2021年7月15日 5:20

ハワイ観光 コロナ後を見据えた取り組み

アメリカ・ハワイの観光が新型コロナウイルスをきっかけに変わろうとしています。観光客が急増する中、「コロナ後」を見据えた現地の取り組みを取材しました。

ハワイ旅行の定番とも言われる人気のワイキキ・ビーチ。先月、取材で訪れると、海やビーチには大勢の観光客の姿がありました。その多くは、アメリカ本土から来た人たち。取材した海沿いのホテルでは、満室になる日もあるといいます。

アウトリガーホテルズ広報「本当にアメリカは前進しているんだな、ワクチン接種が進んでいるんだと実感できます」

観光客の数は、新型コロナの感染が広がる前の7割ほどにまで回復していて、今後、日本人も含め、さらなる増加が期待されています。

こうした中、現地では、「コロナ後」を見据えた取り組みが行われています。ホノルルの中心部から車で約30分の「ハナウマベイ」。ハワイの中でも人気のシュノーケリングのスポットです。

この日、私たちは、海の環境保護に取り組む団体の調査に同行しました。調べていたのは、サンゴの成育状況です。ハナウマベイは新型コロナの影響で去年3月から約9か月間、観光客の立ち入りが禁止されました。すると、水の透明度が約60%改善したといいます。

環境保護団体フレンズ・オブ・ハナウマベイ アンケ・ロバーツさん「薄い色のサンゴもありましたが、ほとんどは茶色や金色でしたね。健康である証拠です」

地元の観光は大きな打撃を受けましたが、海にとっては予期せぬ回復の時間となったのです。

海の環境改善が見られたハナウマベイでは、再開にあたり、入場者数の制限を強化することにしました。閉鎖前は1日平均約3000人が訪れていましたが、現在は一部を事前予約にして、約1700人を上限としています。

カリフォルニア州から来た観光客「私たちにとっては少し手間がかかりますが、生物や海を守ることにつながるので賛成です」

また、今月からは、地元住民以外の入場料金が、約2倍の25ドルに引き上げられました。自然保護などに使う資金を確保するためだといいます。

ハワイの大きな魅力である豊かな自然。地元観光局のトップは、ハナウマベイでの取り組みを他の観光スポットにも広げていく考えです。

ハワイ州観光局 ジョン・デ・フリーズCEO「私たちにとって自然は地元の経済そのもの。自然が傷つけば、私たちの経済も不安定になります。ハナウマベイでの取り組みこそが、ハワイ州全体に広めるべき手本なのです」

コロナをきっかけに始まった観光地の自然を守る取り組み。将来にわたって持続可能な観光の形としてハワイに広がっていきそうです。