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ロシア外相、欧米との対話継続を大統領に進言

2022年2月15日 5:56
ロシア外相、欧米との対話継続を大統領に進言

ウクライナ情勢が緊迫する中、ロシアのラブロフ外相は14日、欧米との対話の継続をプーチン大統領に進言しました。プーチン大統領もこれを了承したということです。

プーチン大統領「われわれが懸念する重要な問題について、(欧米と)合意に達する可能性があるか」

ラブロフ外相「常に(合意の)チャンスはあると言わざるを得ない」

ラブロフ外相はこうのべた上で、欧米との対話の継続を進言しました。プーチン大統領は、無期限に協議を続ける必要はないとしつつも、対話を継続する方針を了承したということです。

また、ショイグ国防相もプーチン大統領と会談し、ウクライナ国境付近で行っている軍事演習が近く完了すると報告しました。軍事演習は20日までの予定で、その後、部隊が撤退するのかが焦点となります。

こうした中、ウクライナ最大の航空会社であるUIAは、保険会社から国内を飛行する便について、リスクが高まっていることを理由に保険解約の通知を受けたと発表しました。まだ運航スケジュールに大きな影響は出ていませんが、UIAは保有する一部の機体の使用を中止しました。ウクライナ便をめぐっては、KLMオランダ航空が12日、運航停止を発表しています。

一方、14日にドイツのショルツ首相と会談したウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが受け入れられないとするNATO(=北大西洋条約機構)への加盟を目指すことを改めて強調しました。ショルツ首相は15日にプーチン大統領と会談する予定で、侵攻回避に向けたぎりぎりの外交努力が続けられています。