×

アジア大会で北朝鮮国旗 「見守りたい」アジア・オリンピック評議会のシン会長代行は静観する構え

2023年9月25日 13:00
アジア大会で北朝鮮国旗 「見守りたい」アジア・オリンピック評議会のシン会長代行は静観する構え

中国で開催されている杭州アジア大会で、国際機関の制裁で禁じられている北朝鮮国旗の掲揚が行われている問題で、アジア・オリンピック評議会のシン会長代行は24日、「我々も状況を把握した上で、今後どうなるか見守りたい」と述べるにとどめました。

ロイター通信によりますと、アジア・オリンピック評議会のシン会長代行は記者会見で、アジア大会で北朝鮮国旗が掲揚されていることについて、「大会主催者と北朝鮮はWADA(世界反ドーピング機構)と協議中であり、北朝鮮は書簡を送り自らの立場を説明している」と明らかにしました。シン会長代行は「我々も状況を把握した上で、今後どうなるか見守りたい」と述べるにとどめ、「我々が意図するのは、誰もが参加する機会を持つべきということだ」と強調して、現時点では静観する構えを見せました。

WADAは2021年に、北朝鮮のドーピング検査態勢が国際基準を満たしていないとして、オリンピックを除く国際大会での国旗掲揚を禁じる制裁を科しています。しかし、開催中の杭州アジア大会では、競技会場や選手村などで北朝鮮国旗が確認されたほか、23日に行われた開会式でも北朝鮮の選手団が国旗を掲げて入場しており、主催国である中国が責任を問われる可能性も指摘されています。