香港国家安全維持法に違反 初めて有罪判決
香港の裁判所は27日、香港国家安全維持法に違反した罪で、初めての有罪判決を言い渡しました。
判決を受けた唐英傑被告は去年7月、「香港を取り戻せ、革命の時だ」というデモ隊のスローガンが書かれた旗を持ち、オートバイで警察官の列に突っ込んだとして、国家安全維持法が定める「テロ活動」や「国家分裂扇動」の罪などで起訴されています。
現地メディアによりますと、香港の高等裁判所は27日、「デモ隊のスローガンに国家分裂の意味があることを知りながら、旗を掲げて他人を扇動した」などとして、唐被告に有罪判決を言い渡しました。
国家安全維持法に違反した罪で有罪判決が言い渡されたのは、去年6月の施行以来、初めてです。量刑は後日、宣告されます。国家安全維持法に関連する裁判では、香港政府トップの行政長官が裁判官を指定することができ、「司法の独立性が失われる」と批判の声が上がっています。