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東南アジア感染拡大が深刻化 デルタ株猛威

2021年8月5日 18:08

東南アジアで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しています。インドネシアで累計の死者が10万人を超え、タイでは一日あたりの新たな感染者が2万人を超えています。

インドネシアでは先月から感染者が急増し、連日3万人を超える新たな感染者が確認されています。現地では医療体制がひっ迫し、重症化しても入院できないケースがあり、インドネシア政府によりますと、4日、累計の死亡数が10万636人となり、10万人を超えました。

また、タイでは2日連続で新たな感染者が2万人を超え、4日は死者が188人と過去最多を更新しました。バンコクなどで夜間の外出禁止令など厳しい規制が続いていますが、一向に感染者が減らない事態に、政府のウイルス対策に批判が高まっています。

一方、4日に新たな感染者が1万9000人を超えて過去最多となったマレーシアでも、感染対策の失敗などを理由に国内でムヒディン首相の辞任を求める声が高まっています。

いずれの国でも感染力の強いデルタ株が猛威を振るっていて、東南アジアで感染拡大に歯止めがかからない状態です。


写真:バンコクでワクチン接種に並ぶ人たち