与正氏“演習”批判 南北通信線“不通”に
北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏はアメリカと韓国の合同軍事演習を強く批判しました。北朝鮮側は南北の通信連絡線の定時連絡に応答していません。
与正氏は10日朝、国営メディアを通じた談話で、10日から始まる米韓の合同軍事演習について「我が国家を圧殺しようとするアメリカの敵対視政策の象徴であり、朝鮮半島情勢をより危険にし、必ず代価を払うことになる自滅的な行動だ」と強く批判しました。
その上で「必ず自らをさらに重大な安保脅威に直面させるだろう」と述べ、改めて軍事力を強化する方針を示しました。さらに、韓国に対しては「背信的な行為に強い遺憾の意を表明する」と強調しました。
韓国政府によりますと、先月再開した南北の通信連絡線の定時連絡について、北朝鮮側が10日朝は応答したものの、夕方は応答しなかったということです。韓国政府は「状況を鋭意注視している」としています。