韓国の国防省 米韓合同軍事演習“協議中”
韓国の国防省は、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏が中止を求めたアメリカと韓国の合同軍事演習について、「時期や規模は確定しておらず、米韓で協議中」との立場を示しました。
韓国国防省の報道官は2日、前日に金与正(キム・ヨジョン)氏が国営メディアを通じ、近く予定されている米韓の合同軍事演習の中止を要求したことについて、「言及する内容はない」と述べました。その上で、演習の「時期や規模などは確定しておらず、米韓で協議中」と従来の説明を繰り返しました。
一方、統一省の報道官は演習が「いかなる場合にも、朝鮮半島の軍事的緊張をつくるきっかけになってはいけないという立場で、賢く柔軟に対処するため努力していく」と述べました。先月30日には、統一省の高官が「延期することが望ましい」との考えを示しています。
一方、与党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表は、演習は屋外での実演訓練は行わず、コンピューターによる図上での演習となる予定だと明らかにした上で、「この演習は予定通りに進行されるしかない」との認識を示しました。
韓国の聯合ニュースは軍消息筋への取材として、今月中旬からコンピューターによる図上での演習が行われる予定だと報じていますが、米韓の協議次第では変更もあり得るとしています。