金正恩総書記「党幹部の活動で重大な問題」
北朝鮮の平壌で続いていた朝鮮労働党の会議は18日、最終日を迎え、金正恩総書記は党の幹部の活動で「重大な問題が表れている」と指摘しました。また、今年新設された「第1書記」については言及がありませんでした。
19日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、18日、党中央委員会総会の最終日に金総書記が出席したと写真付きで報じました。
総会では党幹部らの今年上半期の活動に関する資料が公開され、金総書記は「党の指導機関メンバーの活動と生活で重大な問題が表れている」と指摘しました。具体的な問題の内容については明らかになっていませんが、金総書記は「いかなる厳しい環境の中でも党中央の決定を徹底的に受け止めて無条件に貫徹すべき」と強調しました。食糧事情の悪化など厳しい国内状況にある中で、組織の引き締めを狙ったものとみられます。
また、総会では新たな政治局員などを選出しましたが、今年1月の党の規約改正で新設されたナンバー2の「第1書記」のポストについては、言及がありませんでした。
写真:6月19日「労働新聞」より