金正恩氏“軍事力強化”指示 米韓をけん制
北朝鮮の金正恩総書記は、軍の幹部らに軍事力強化を指示した上で、近く合同軍事演習を予定しているアメリカと韓国をけん制しました。
30日付の「労働新聞」は、今月24日から27日まで、軍の指揮官などを対象に初めての講習会が開かれ、金総書記が指導したと報じました。金総書記は、「敵のいかなる軍事的挑発にも能動的に対処する準備を完成することに総力を結集すべき」と指示し、引き続き、軍事力を強化する方針を示しました。
その上で、米韓の合同軍事演習を念頭に「敵対勢力が執ような侵略戦争演習を強化し、軍備を増強している」とけん制しました。合同軍事演習は例年8月に行われますが、韓国国防省は「時期や規模は確定しておらず、米韓で協議中」としています。
北朝鮮としては、韓国との通信連絡線を再開し、関係改善の意思を示す一方で、軍事演習の内容次第では再び強い姿勢に出る可能性を示唆した形です。