衛星と称した“弾道ミサイル”7年ぶりの発射…北朝鮮の狙いは? 来月上旬には朝鮮労働党の中央委員会総会開催と北朝鮮メディア
北朝鮮による衛星打ち上げと称したミサイルの発射は2016年以来、7年ぶりですが、北朝鮮の狙いはどこにあるのでしょうか? ソウルから中継です。
北朝鮮としては、アメリカや韓国が北朝鮮に強い姿勢を示す中、軍事力を誇示する思惑がありそうです。
北朝鮮の金正恩総書記は今月、軍事偵察衛星をめぐり、今後の計画を承認していて、打ち上げられるのはこの衛星とみられます。
衛星の打ち上げと称したミサイルの発射は2016年以来、7年ぶりで、前回は北西部・東倉里にある「西海衛星発射場」から打ち上げられました。周辺では、今月に入り活発な動きが確認されていて、今回もこの発射場が使われるものとみられます。
金総書記は打ち上げについて、「国家の安全環境から始まった差し迫った要求だ」としています。アメリカと韓国が合同演習を繰り返すなど、北朝鮮に対して強い姿勢を示す中、軍事衛星を持っていることを誇示することで、これに対抗する狙いがあるとみられます。
こうした中、北朝鮮メディアは29日、来月上旬に朝鮮労働党の中央委員会総会が開かれると報じました。韓国メディアの一部は、衛星打ち上げに続いて、会議で成果を強調するのではとの見方を示しています。
一方、韓国外務省は衛星打ち上げの予告を受けて、「計画の即刻撤回」を促した上で、「発射を強行したら、応分の代価と苦痛を甘受すべきだ」と批判しています。