“猛暑”イタリア半日で森林火災500件超
地中海沿岸では記録的な猛暑が続いていますが、イタリア南部では半日の間に500件を超える森林火災が発生しました。
イタリアの消防当局などによりますと、12日午前までの半日で南部のシチリア島などで528件の森林火災が発生したということです。火は住宅地や果樹園などにも燃え広がり、少なくとも5人が死亡しました。
現地では、「ルシファー」と呼ばれるアフリカからの高気圧の影響で連日猛暑が続いています。11日にはシチリア島で48.8度を記録し、ヨーロッパの観測史上最も高い気温になるとみられます。
また、同じ地中海沿岸のギリシャでも猛暑の中、森林火災が相次いでいて、これまでに東京23区のおよそ1.6倍の面積が焼けたということです。AFP通信は「この熱波が気候変動の影響を受けている事は明らかだ」とする専門家の見方を伝えています。