パリ大会へ「パラスポーツへの関心さらに」
東京パラリンピックの開催で来日しているフランスの障害者担当副大臣が30日、都内で会見を行い、2024年のパリ大会に向け、「パラスポーツへの関心をさらに高めていきたい」などと意欲を語りました。
フランスのソフィー・クリュゼル障害者担当副大臣は会見で、「パリ大会ではあらゆる障害のある人々にオリンピックからボランティアとして参加してもらいたい」と述べると共に、祭典を通じて社会を変えていくきっかけ作りをすることが重要だと強調しました。
現在、およそ3000人の障害のある人々がボランティアとして参加するべくトレーニングしているとした上で、必要な場合は介助なども含めて取り組んでいくとしています。
また、「開催までの3年間でパラスポーツへの関心を高めていきたい」と意欲を示しました。
ボッチャ(※)やゴールボール(※)などのパラスポーツを身近に感じてもらうため、来月にはパリの中心部で、市民が実際にボールに触れるイベントを開催する予定だということです。
一方、コロナ禍で開催された東京大会については、「様々な制約がある中で守るべきことを守れば開催できるという前向きなメッセージを発信できた」と評価。「感染症対策については、日本の経験を参考にしたい」と述べ、次回の開催に向けて準備を進める考えを示しました。
※ボッチャ
6個のボールを順番に投げて、ジャックボールと呼ばれる白いボールにいかに近づけるかを競う球技。
※ゴールボール
視覚に障がいのある選手がアイシェード(目隠し)を着用し、鈴の入ったボールを転がして得点を奪い合う球技。
■写真:Abaca/アフロ