ロシアの大臣、人命救助しようとして死亡
ロシアの非常事態省の大臣が8日、北極圏での訓練中に人命救助をしようとして死亡したとロシアメディアが明らかにしました。
タス通信などによりますと、ロシア非常事態省のジニチェフ大臣が、訓練のため北極圏のノリリスクを訪れていたところ、撮影に来ていた映画監督が岩で足を滑らせて水中に落ちたということです。
このため大臣は助けようと飛び込みましたが死亡しました。転落した映画監督も助かりませんでした。
非常事態省は、大臣がためらうことなく英雄的に行動したと称賛しています。
ジニチェフ大臣は、KGB(=ソ連国家保安委員会)の出身で、プーチン大統領の警護なども担当していました。
また、去年8月、北方領土の国後島で、災害や事故に対応する救助センターの開所式に出席した際には、「いったんロシアの国旗が掲げられた場所では、それを降ろしてはならない」との言葉が記された看板を自ら掲げ、島の実効支配を誇示していました。
■写真:ロシア非常事態省
(写真はジニチェフ非常事態相)