捜索を阻む土砂「人命救助あきらめない」
熱海市で土石流が起きてから6日で4日目。現場では毎日、懸命な捜索活動が続けられています。熱海市の災害対策本部から佐藤キャスターが、現場の状況を伝えます。
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土石流の発生から4日目、災害対策本部では、職員の皆さんが24時間態勢で情報収集にあたっています。ホワイトボードには、行方不明者やライフラインなど、情報がびっしりと書き込まれていて、最新情報が入る度に書き直して更新しているということです。
そして、救助活動ですが、熱海市は6日夜、新たに3人の方の死亡を確認したと発表しました。
取材していた現場でも1人の方が見つかったのですが、搬送を終えた警察官の皆さんは、厳しい表情でうつむいていました。
――27人の方の安否が分かっていませんが、7日は雨と暑さが厳しい中での捜索となりそうですね。
やはり、一刻も早く救助したくても、土砂に阻まれて、そこにたどり着けない、そうしたもどかしさがあるようです。現場を覆う土砂も5日はサラサラとしていたのですが、6日は足を踏み入れるとまとわりつくように重くなっていました。
さらに、2次災害の危険から6日も捜索が一時、止まっていて、安全管理の面でも体力の面でも非常に負担が大きい現場です。
その中でも、救助活動にあたっていた警視庁の幹部は、「72時間という時間は気にしていない。あくまでも人命の救助をあきらめない」と話していました。