アフガンから退避…日本人女性が現地を語る
アフガニスタンに住む日本人で唯一、自衛隊機で退避した女性が取材に応じ、一部の地域では戦闘が続いていて、市民が犠牲になっているなどと語りました。
取材に応じたのは、現地で事業を営みながら共同通信のカブール通信員を務める安井浩美さんです。先月、自衛隊機でパキスタンに退避しました。
Q.退避を決めた理由は?
アフガンから退避・安井浩美さん
「(街の状況が)いつどこでどう変わるか分からないというのは常に頭の中にあった。状況が悲惨な方向に行かないでほしいと思いながら(カブールを)後にした」
現地では一部で戦闘が続いていて、タリバンが市民を銃撃しているといいます。
アフガンから退避・安井浩美さん
「武器を持っていたわけではなく、そこにいた人たちを撃ち殺した。だけどその状況を(市民は)通信手段がないので伝えられない」
暫定政権については、各省庁に職員が出勤しておらず、機能していないと話しました。
アフガンから退避・安井浩美さん
「ほとんど公務員がまだ戻ってきていない。未払いの給料があるというのもある。25年前のタリバンの時代を知っている人がいたら、怖くて来ないという人もいる」
また、安井さんは日本政府に対して、引き続き、現地に残されたアフガン人の避難を支援するよう求めました。