IAEA懸念「北の核開発は全速力で進行」
IAEA(=国際原子力機関)の年次総会が20日から始まり、グロッシ事務局長は北朝鮮の核活動について「全速力で進めている」と懸念を示しました。
IAEA・グロッシ事務局長「(北朝鮮は)プルトニウムの取り出しやウラン濃縮を全速力で進めている」
グロッシ事務局長が北朝鮮の核兵器開発に関わる活動を明確に指摘するのは今回が初めてです。IAEAは先月、北朝鮮の寧辺にある原子炉施設が再稼働した兆候があるなどとする報告書をまとめています。
年次総会では、核の放棄に応じた3年前の米朝合意から後退している北朝鮮の現状について、各国から懸念の声が相次ぎました。
日本の井上科学技術担当相は演説の中で、北朝鮮の核活動だけでなく弾道ミサイルの開発にも触れ、国連安全保障理事会の決議に違反していると非難しました。