「ホテル・ルワンダ」モデル男性に有罪判決
27年前、アフリカ・ルワンダで起きた大虐殺の際に多くの市民を保護し、映画「ホテル・ルワンダ」のモデルにもなった男性が、テロ組織に関与した罪で有罪判決を受けました。
AP通信によりますと、ルワンダの裁判所は20日、ホテルの元支配人ポール・ルセサバギナ氏に対し、テロ組織に関与した罪などで禁錮25年の有罪判決を言い渡しました。
ルセサバギナ氏は、ルワンダで起きた大虐殺の際に、支配人を務めていたホテルで市民を保護し、多くの人命を救った“英雄”として、映画「ホテル・ルワンダ」のモデルにもなりました。
その後、国を離れ、ルワンダで長期政権を続けるカガメ大統領を批判してきました。
去年、逮捕されてからは、政権による「でっちあげ」だと非難し、無罪を訴えていました。
判決について、ルセサバギナ氏が永住権を持つアメリカの国務省は声明で「公平性に疑問が投げかけられている」と懸念を示しました。