文大統領「米中含め朝鮮戦争の終戦宣言を」
韓国の文在寅大統領は21日、国連総会で演説し、休戦状態が続く朝鮮戦争について、アメリカや中国を含め終戦宣言を行うよう提案しました。
文大統領「終戦宣言こそ、朝鮮半島で和解と協力の新しい秩序をつくる重要な出発点になるだろう」
文大統領は演説で韓国・北朝鮮・アメリカの3者、または、中国も含めた4者が集まり、休戦状態が続いている朝鮮戦争の終戦を宣言するよう呼びかけました。その上で「朝鮮戦争の“当事国”が集まって終戦宣言を行えば、非核化の不可逆的な進展とともに、完全な平和が始まると信じている」と強調しました。また「朝鮮半島の平和のスタートはいつも対話と協力だ」として、南北や米朝の対話の再開を求めました。
文大統領としては、来年5月に任期が迫る中、改めて国際社会に協力を求めた形ですが、北朝鮮は最近もミサイルの発射実験を繰り返すなど対話に応じる姿勢を示していません。