台湾TPP加入申請 中国「断固反対する」
台湾がTPP=環太平洋経済連携協定への加入を申請したことについて、中国政府は「いかなる公的な協定や組織への参加にも断固反対する」と強く反発しました。
TPPをめぐっては、中国政府が今月16日に正式に加入を申請したことを発表しており、台湾による加入申請はこれに対抗した動きとみられています。
これに対し、中国外務省の報道官は23日、台湾は中国の一部だとした「一つの中国」の原則について「国際社会の普遍的な共通認識だ」と強調。その上で、「いかなる公的な協定や組織にも台湾が参加することに断固反対する」と述べ、台湾の動きに強く反発しました。
一方、台湾の幹部は会見で、「中国が先に加入すれば台湾の加入にとってリスクになりうる」との認識を示しました。
TPP加入には全ての加盟国の同意が必要となるため、今後、中国と台湾の間で外交的な駆け引きが激しくなるものとみられます。